脱VMware?

2024年07月28日

このblogを読む人がどの程度興味を持っているか分からないですが、VMwareの話です。
元々独立した企業だったVMwareですが、EMCに買収(2004)され、DELLがEMCを買収(2016)したことでDELL傘下に入り、その後DELLからスピンオフ(2021)していました。
そして、2023年にBroadcomに買収された、というのは、IT業界の人だとご存じですかね。
買収後、VMware製品のラインナップやライセンス形態が大きく変更をされ、ちまきが使っているvSphereも永続ライセンスがなくなるなど、個人的にも影響があったりしました。

このVMwareのビジネス環境の変化とは別に、ラボのサーバをいい加減リプレースしないとまずい、という意識があったんですよね。
ラボの構成としては、ESXiが2台、ストレージが2台の構成で、ストレージからiSCSIで提供するVolume上にVMを格納し、ESXi2台で実行している、という感じです。
このうち、ESXiを動かしている1台が、2014年末に導入したML310e G8v2で、既に10年近く連続稼働している状態でした。
なのでまぁ、今回はこのサーバをリプレースと、仮想化環境の更新をしよう、という話です。

ハードウェア的には、ここ数年使い続けているHPEのサーバ、ML30 Gen10 Plusを使うことにしました。
ML30 Gen11も選択肢にはあったんだけど、こちらはメモリがDDR5になってしまうため、調達コストを考えDDR4の使えるML30 Gen10 Plusにした感じ。
最大搭載可能メモリは128GBなので、現状動いているESXi2台分のメモリ容量より大きく、VMをすべて集約することも可能そうです。

続いて、今回一番の課題である仮想化環境の更新をどうするか、という点。
現在持っているVMwareのvSphere Essential Kitを使うには、Windows11に対応するのが大変そう(TPM周り)、という問題があるのです。
VMを動かすサーバ台数も1台に出来るとなれば、わざわざvCenterを導入する必要もないし、他の選択肢を考えてもいいかな、と思いました。

そこでまず候補となったのは、Hyper-V。

本来ならWindows Serverを導入して、そこでHyper-Vを使ってVMを動かす、というのが真っ当かなと思います。
ただ、Windows Serverがそれなりに高額(そして入手が面倒)というのもあり、Hyper-Vを使うとしたらWindows11上でクライアントHyper-Vを使うことになるかな、と思ってます。
懸念としては、ホスト上のGPUに、VMのGPU処理をオフロード出来るかが怪しい、というところですかね・・・。

そしてもう一つの選択肢として、VMware Workstationがあります。

こちらはハイパーバイザ型のESXiと違ってホスト型と言われるタイプですね。
実は2024/5頃に、個人利用であればVMware Workstationの無償利用が可能となったので、これを利用しようって作戦です。
既存のESXi上で動かしていたVMも簡単にインポートできるし、GPUオフロードも可能、Windows11にも対応している、という所が分かっているのも大きい。
ただ、今後もVMware Workstationが継続開発されるかが怪しい、という懸念もあって、技術的ではない面で不安があります。

他にもVirtualBoxとか、KVM(Proxmoxとか)もあるかなぁとは思うんですが、今のところクライアントHyper-VかVMware Workstationかのどちらかかな、なんて思ってます。
どっちがいいかなー?
posted by chimaki at 02:53 | Comment(0) | 機器