先月、10年前から動いているサーバをリプレースする話をしていました。
物理的なハードウェアとしては、HPEのML30 Gen10 Plusを購入までしていたんですが、今回は構築の話を。
その前に最終的なハードウェアの構成だけ書いておきますかね。
サーバ:HPE ML30 Gen10 Plus
CPU:Xeon E-2356G(6C12T、3.2GHz)
メモリ:64GB(32GB*2)
GPU:GeForce RTX 3050 6GB(LowProfile)
起動用SSD:1TB(NVMe接続)
データ用SSD:1TB(SATA、Mirror)
特徴的なのは、GPUとデータ用SSDですかね。
GPUは、補助電源不要で、エアバッフルと干渉する恐れのないLow Profileのモデルのうち、もっとも性能の良いものを選んだ感じ。
データ用SSDは、元々チップセット側に搭載されているIntel VROC(SATA)を使ってMirror構成にして運用としていたため、SATAにしました。
ただ、VROCでの構築は上手くいかず(温度センサの検出が正しく出来ず誤ってサーマルシャットダウンしてしまう)、結局Winodowsの記憶域プールを使ってMirror Volumeを構築してあります。
(旧来から有るディスク管理から作成するMirror Volumeは使用していません。)
そのうちNVMe SSDに移行したいけど、とりあえずSATA SSDで構築します。
さて、前回触れていた仮想化環境を何で構築するか、という話。
結局VMware Workstationを使って構築しました。
これはもう単純にESXiで使っていたVMを、仮想ディスクの変換なしでそのまま移行することが出来るためです。
後は、GPUへのオフロードが動くって点もありますかね。
今後問題が発生したらHyper-Vに移行する可能性も有りますが。
特に、性能面でも問題が起こる可能性が有るなんて話もあるので、まずは様子を見ます。
また、従来VMをHDDで構築したメインNAS上のiSCSI Volumeに配置していたのを、前述のサーバ側に搭載したSATA SSD上に配置する構成にしました。
その上で、SATA SSDのデータを定期的にNASにバックアップする運用にします。
(さらにメインNAS側でもSnapshotを作成し、これを別のNASにReplicationする構成になっています。)
てことで、新サーバにWindows11 Proをインストールし、VMware Workstation 17.5を導入しました。
その上でVMをESXiから移動したり、新規にVMを作成したりしました。
当初、ESXi上のVMをすべて移設するためにはメモリを96GB以上に増設する必要があると見積もっていたんですが、vCenter(VCSA)やvROPsは移行不要なため、64GBで運用開始できる見込みとなりました。
ESXiからVMを移行する、といいつつ、結局ほとんどのVMを新規構築しました。
構築し直したのはWindows11のVM(4台)だけでなく、DNS、Zabbix、DLNA、ファイルサーバ(家族用)あたりですかね。
古いLinuxとかを全部新しくして、サービス自体も最新バージョンで構築し直した感じ。
これならHyper-Vにしても良かったかもしれない(笑)
(GPUへのオフロードの問題があるけどね)
この他、UPSとの連動をVM含め構築し直したり、Zabbixでの監視設定もやり直したり、バックアップを構成したりと色々手間がかかりましたが、夏休みの1週間ほどで無事構築できました。
ちなみに一番のトラブルは、NortonのFirewallがバグっていて通信できなくなるって問題でした(汗)
2024/6にNortonの大規模アップデートがあって、その際に壊れたみたいです・・・。
結局L1サポートでは解決せず、L2サポートから旧バージョン入手して解決した感じ・・・。
今後アップデートされてまたおかしくならないかが心配ですね・・・。
ともかく、2台のESXiにデプロイしていたVMを、1台のホストに集約することが出来ました!